ANY SOFTWARE

製品の形状および取り出す時製品内の温度差により熱変形が発生し、特定地域に残留応力が集中されクラックが発生する場合が現場では頻繁に確認されます。

AnyCastingは、鋳造後の変形及び応力による欠陥予測をFEM方式で計算します。

FEM要素分割と計算は、AnyCastingの鋳造温度結果を初期条件に設定し、anyTXによって計算します。

入力された一連の温度Stepに対する弾性及び塑性計算を選択して進み、弾性変形を選択すると、入力された各温度Step区間の変形及び応力変化、常温まで冷却時の結果が確認できます。 塑性変形を選択する時には、常温まで機械的物性データベースを利用して弾性区間以降の塑性変形領域までの計算が行われます。

温度計算 : AnyCasting

温度結果マッピング
& 熱変形計算 : anyTX

• 取り出す時の温度偏差による変形及び応力分布予測
• 弾性·塑性計算ソルバー選択可能
• 変形を最小化するための金型内冷却チャンネルの設計および冷却水条件を修正し、欠陥を減少させる。

高圧ダイカストで鋳造後、製品を取り出す際には金型の押し出しピンを使用します。
押し出しピンの位置または力が不適切な場合は、押し出しピンの破壊または曲げ現象が発生します。 AnyCastingの押し出しピン機能は、押し出しピンを使用する時の油圧力、ピンの位置、ピンの長さ及び直径情報を組み合わせて各ピンの安全係数を計算し、取り出す時の安全性検証が可能です。 また、結果をリアルタイムで導出することができるため、押し出しピンを移動、追加、削除する場合の結果をリアルタイムで確認することができます。

• 押し出しピンのモデリング不要、位置情報設定により
  安全係数を計算
• リアルタイムで計算することにより結果確認が速い
• 簡単に押し出しピンの最適な位置を導出することが可能

製品名 : CYLINDER BLOCK

鋳物 : ALDC12 (KS)

製品内の特定地域に発生するひけ巣欠陥を制御するためには、冷却チャンネルと同じ効果を用いて凝固様相を制御する方法が一般的です。 冷却チャンネルなどの冷却によるひけ巣制御が難しい場合やひけ巣の体積が大きい場合、局部加圧ピンを利用して特定地域に対するひけ巣欠陥を抑制及び除去します。 局部加圧ピン機能は解析を利用して、局部加圧ピンによるひけ巣欠陥抑制効果を予測することができます。

• 局部加圧する時、加圧による応力計算及びひけ巣抑制効果
• 局部加圧ピンの最大移動距離、速度、加圧開始時間最適化
• 局部加圧中、溶湯凝固時の抵抗による局部加圧ピンの移動制限が可能